第1章
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「うぅぅーっ……と」 「うわ?!」 突然彼が顔を上げた。 目をこすりながら眉を寄せているところを見ると 今まで寝ていたらしい。 彼は大きく伸びをすると 気がついたように千鶴を見た。 「あれ? 君、何してるの?」 それはこっちのセリフでしょーっ。 思わず声に出しそうになったのを必死でこらえた。 相手が同学年だとは限らない。
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