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時計の針が八時を回り、学校の敷地内に生徒の姿が増えた。
「そろそろか」
祐人は更衣室で汗を拭い、制服に着替えた。
そして荷物と中身が入った竹刀袋を持ち、去り際に一礼して剣道場をあとにした。
祐人は生徒会室前を通るルートで、教室に向かって歩いた。
そして生徒会室を視界に捕らえ始めた時、生徒会室から弥生と賢也が出てきた。
祐人が弥生に声を掛けようとした瞬間だった。
祐人の視線の先、廊下の奥から生徒がこちらに向かって歩いてくる。
通り過ぎた教室の窓から男子が顔を出し、その女子生徒を見ていた。
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