運命の手紙

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その後、祐人は口を開かず、弥生も話し掛けようとはしなかった。 そして学校に着いた二人だが、祐人は剣道場には行かず、弥生と共に賢也の待つ生徒会室に向かった。 弥生が理由を尋ねても、祐人は答えようとしなかった。 「白凪だけど」 弥生が扉をノックすると扉が開き、草薙賢也が目の前に立っていた。 「ごめんね、こんな朝早くに」 弥生に謝る賢也は、弥生の後ろに立って頭一つ高い祐人を発見した。 「どうした? 祐人も手伝ってくれるのか?」 祐人は弥生を自分の後ろに移動させ、賢也と対峙した。 「なんで弥生を使う?」 祐人の目に冗談と言う言葉は当て嵌まらなかった。
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