運命の手紙

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「拒否する人に無理矢理やらせても、失敗するだけだ。少しでもやる気のある人に頼むのは、生徒を動かす生徒会長としての常識だ」 賢也は腕を組んで、祐人の睨みに対抗する。 その両者どちらも譲らない雰囲気を解いたのは、黙り込んでいた弥生だった。 「まぁまぁ。仲良しの二人がいがみ合うのは良くないって」 弥生は二人の間に入って、両者を引き離した。 「とりあえず私は草薙君と生徒会の仕事をする。祐人は剣道場で朝練をする。これでいいでしょ?」 「そうだな」 賢也は組んでいた腕を解き、祐人も目線を緩めた。 そして祐人が賢也に背中を見せた瞬間だった。
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