運命の手紙

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祐人が再び賢也を向いた時には、賢也の鼻先に竹刀の切先が止まっていた。 「生徒会長なら生徒を動かす前に、他の役員を動かしてみろよ」 祐人の左手には、先程まで背中に背負っていた竹刀袋が中身を抜かれ、力無く垂れていた。 「忠告ありがと」 賢也は竹刀を払いのけ、祐人は竹刀を袋にしまった。 「ついでに使えない眼鏡も外しておけ」 祐人は再び賢也に背中を向け、そのまま剣道場に向かっていった。 賢也は戸惑う弥生を生徒会室に入れ、椅子に座らせた。 賢也は生徒会長専用とシールが貼られた、校長が座るような椅子に腰掛けた。
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