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...そっか。
私、挑戦してみたいっていうのが本音だったのかも。
私の能力じゃ無理だって諦めた振りして、期待から目を反らしていたのかな。
千絋くんには、そんな風に無理に縮こまっていた私の中の小さな私が見えていたのかもしれない...。
「ありがとう、千絋くん。私、頑張ってみる」
千絋くんの目を見詰めながら、意識してゆっくり、はっきり言ってみた。
千絋くんも私をしっかり見据えて。
相好を崩す。
そしてお決まりの、ニヤリ。
「ヤる気満々だね。あんまり煽られると参るな...。
いや。別に、その時はその時でしちゃえばいっかな」
セリフが終わる頃には私は押し倒されていて、私の返事を待たずに私の唇は塞がれていた。
なッッ!!!何の話ですかーッッ!!!
...いやもぅ、何でしょう...イロイロ頑張ります。ハイ。
こんな妙ちくりんな会話すら楽しく感じるのは、好きだから?
...うん。そうだね。きっとそう。
好きです。あなたが。
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