第1章

18/20
前へ
/20ページ
次へ
そっ、そっちの...夜の情事の話でしたかッッ!!! えッ!?てゆーか、どの辺りから?! あれッ!?待って、『お互いの初めて』?! それ、今再確認して良いもの?良くないもの?! いや、再確認する必要はないの?!あるの?! 「俺もきたる決戦日までにイロイロ勉強するつもりだけど。なるべくそれまでに、真理の体を馴らしていこうね」 いつもどーり、顔の周辺をさわさわしながら、変に爽やかに言い切る千絋くん。 ぇぇえぇえええッッ?!?! 「そーゆー訳で。俺、二人分稼ぐためにバイトに励むからよろしく。 これから卒論も佳境に入るし、なかなか出掛けられないかも」 「あ、いや、卒論は頑張ってください。私のことはお気になさらず。 ただ、バイトは」 「いーよ。それなりに力入れたら直ぐ貯まるから。俺、先輩だしね」 「いやっ、でもっそれは!」 「ん。真理の気持ちはわかるけど。やるべき時にやりきるのって、大事じゃない? 俺もさ、司法試験について調べたんだよ」 「...はぁ」 「予備試験に受かれば、司法大学院に行かなくても司法試験を受けられるんだろ? 2年も短縮できるなんて、大きいじゃん。 頑張ってよ。1億使い切る勢いでさ」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加