第1章

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「悠人さん、 黙っててすみませんでした! し、しかしながら、今の自分の会社が軌道に乗るまで喋る訳にはいかなかったって云うかなんて云うか…。 そんな感じです。…うん」 「 ふーん」 そ、その目やめて!涙がでてくるからぁ…! 「 …悠人をさ、呼びたかったんだよね。ヘットハンティングって奴? 」 「 ヘットハンティング…ね」 「お前って頭良いしさ、適応力も抜群だし、判断力もあって有能じゃん?…それに俺の事よく分かってるし…一緒に仕事したいなってお、思いますた!」 「 …最後噛むってどうゆう事だよ。 ま、春樹とも小っさい頃からの付き合いだしな…良いよ、お前と会社支えてやるよ」 「 …俺、泣いてもいいですか?」 「 なくなら金寄越してからにしな」 「おまっ!…なんて現金な奴なんだ! 俺の感動を返せっっ!! …まぁヘットハンティングするって言ってんだから勿論払いますとも、ええっ!」 「ははっ。 うんで幾らで俺をヘットハンティングする気なんでしょうかね、社長さん?」 悠人さんは楽しそうに三、四と、手を動かしながらクスクス笑ってらっしゃる。 …うんじゃあ最後にお前が吃驚する爆弾を投下してやるかな! 「そうだな、…これでどうだ?」 俺は人差し指を悠人の前に突き出しニンマリと笑ってみせる。 「は、イチですか?…10万とかバイトかよ」 「ばーか、これだよっ」 もう一度人差し指を突き出しながらニマニマと笑う。 「…100万? お、結構頑張るじゃん。ま、正直幾らでもいいよ、友達の誼みってやつでさ」 …悠人は本当いい奴だな。 「うんじゃあこれでどうよ?…… “ 一億円で ” 」
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