20cmの距離 1

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濡れている黒髪、 白い肌がほんのり上気して薄い ピンク色になった頬、 髪をかき上げた時に見えるうなじ、 しっかり閉じられていても気になる 浴衣の胸元・・・それに・・・ 「ん? 何? じっと見てるけど・・・」 顔を左に傾けて髪にタオルを当てたまま、 静かに笑いながら言った。 「えっ いや・・・別に・・・」 本当は色っぽいね、と言いたかったけれど、 今の雰囲を壊したくなくて黙っていた。 そんな俺の態度に、 彼女は悪戯っぽく笑いながら 「あ~分かっちゃった~♪ 実は今、 おっ 色っぽいな!  なんて思ってたでしょ ねっ そうでしょ?」 と嬉しそうに話す。
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