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―――――『…尉…サジマ中…アサジマ中尉』
狭い空間。何故だろう…
悪夢へ深く飛んでいた意識から、強制起床剤を吹き出され俺は目覚める。
とはいえ、この深海の高圧環境を物理的に無効化する多重断層装甲に覆われたこのコックピットも、感覚さえソナースコープと電脳デバイスチップをLAN接続されたこの視覚も、常人が体感するなら相当”悪夢”と変わりは無い。
『起きたな。そろそろ操作をオートからマニュアルに切り換えた方が良い。というよりも…少し急を要する事態となった』
「あまり良い報せじゃないと?」
『現在少尉の配備先のヒードラが南大西洋でメガロ級と交戦状態に入った。詳しい座標データを転送する』
「了解。返討ちにしてやります…”今すぐ”に」
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