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『あー、あー、マイクテスト、マイクテスト』
少し自虐的なことを考えていたら、
頭の中で声が聞こえた。
念話か、声からして…男みたいだね。
『はじめまして、異世界より召喚された皆さま』
この声を信じるとすると、どうやらここはボクが元いた世界では無いようだ。
...
そして、皆さまということは召喚されたのはボクだけではないということ。
『皆さまには次期魔王候補としてダンジョンを製作していただきます。』
魔王…どうやらこの世界にも魔族がいるみたいだね。
『ダンジョン製作につきましては後程、製作を補助するダンジョンコアを贈呈致します。
コアを使い自身の生活空間を整え、モンスターを召喚することが可能です。
詳しくはコアよりご確認ください。
尚、30日後にはダンジョンが強制開放され、あなたやコアを狙い様々な者がダンジョンに侵入して来ます。
侵入者を殺害するとダンジョン製作に必要なダンジョンポイントに変換されます。
侵入者を殺してダンジョンを強化し、最強のダンジョンを作りましょう。
魔王は最終的に最も強いダンジョンマスターに任命されます。
魔王となった暁にはその方の願いを何でも一つだけ叶えましょう』
…つまり、死にたくなかったらダンジョンを作り、侵入者を殺すしかないわけだね。
それにしても願いか…特に無いしなぁ
死なない程度にダンジョンを強化するだけでいいかな。
『更に、皆さまはHPが0にならない限り不老不死となっております。今の姿のまま老いることも朽ちることもありません』
つまりなんだい?ボクは11歳の姿のまま成長出来ないと?
後ちょっとで成長期だったのにぃ!!←
…ゴホンッ!!まぁ、それは置いておいて
かつて―というかこの前だけど―魔族との戦いで人類側として戦っていたボクが今度は魔族側として人間に仇なすことになろうとは…
まぁ、ここはボクがいた世界とは違うみたいだしいいんだけどね。
そうしないと、ボクが死ぬ訳だし。
『それでは快適なダンジョンライフをお送りください。
魔界ダンジョン製作委員会所属リン・マフィーが説明をさせて頂きました。
ご静聴ありがとうございました。』
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