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ーーー第十三章 予定調和の崩壊ーーー
「東城大和ォーっ!!」
「うわあ!? アリアミス=シェルフィードかよ!!」
「私の計画は完璧だった。あの『男』を起点に世界中の魔法をこの手に掴んだ! それなのにい!!」
「くそったれが! 俺に恨みある奴を重点的に選びやがって!!」
「にひ☆ 満足してくれた?」
「魔女モルガン=ル=フェイ!? テメェよくものこのこと現れやがったなこらぁ!!」
「私が! 世界を征服し───」
「邪魔」
「ぶへばは!?」
「アリアミス=シェルフィードーっ!? おいおい、(普通ならラスボスクラスの立ち位置なのに)『革命軍』と同じくらい雑な扱いだった新生統一政府の絶対女王だぞ。文字通り三日天下だったが、それでも元絶対女王だってのに瞬殺は可哀想じゃねえか?」
「所詮は7つに切り分けた島国の一つを支配する程度の端役だしこんなものでしょ☆」
「王や魔女と同時期に登場したばっかりに……」
「にひ☆」
「あれ? そういえば前のあとがきで本作にはモルガンは登場しないとか何とか言ってたような……?」
「その後この小説の半分は嘘だって言ったでしょ。にひ☆ つまりはそういうことよ」
「ノリと勢いでストーリー考えている弊害なだけだろうが」
「そうとも言うかもにゃー☆」
ーーー第十四章 混沌なる未来へとーーー
「ヒヒッ」
「げ、妖怪ジジィ。何しに来やがった?」
「ふぅむ。随分なあいさつじゃの。相変わらず敬老精神が足りぬ男じゃて」
「そこらの爺さんにゃ敬意を表しているさ。こんな時代で男がヨボヨボのジジィになるまで生き抜くとか伝説と言っていい」
「ワシは?」
「金の亡者に誰が敬意を表するかっての」
「残念じゃの」
「嘘つけ。金以外にゃ興味ねえくせに」
「しつれいな、金儲けに使える馬鹿な依頼主もじゃよ」
「何も変わってねえんだよ!!」
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