第1章

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斯くして、私も幽霊部員だったはずだが、いつの間にか、校外活動としてこんな所まで来てしまった。 まぁ、理由なんて一つしかない。 目線の先にいるどこそこお構い無しに写真を撮っている変人のせいだ。 いつもと違った真剣な横顔に頬が暑さを感じるのと似て非なる熱さを感じた。 その熱を冷ます為に鞄からブックカバーが付いた文庫本を取り出して、椅子に座り、適当なページを開く。 もう何回も読んだ物語、どこから読んでも内容は分かる。 .
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