第2章

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「逃亡者と一緒にいたのはお前だったユウ」 「シヴァか」 ユウ達が立ち止まると道路に突き刺した大剣を抜きとり、ユウ達にシヴァが接近してきた。 「おらぁ!!」 両手に持つ大剣を横から振ってくる。ユウはルドアの前に移動し腰に差した剣を抜きとって受け止めた。 「俺の剣を受け止めたか。さすが、隊長の弟だな」 「ちっ、相手をしている暇はない!」 「無理でも相手してもらうぜ。いつもザコばかりの相手で飽きてたんだ!!」 シヴァは交互に大剣を振る。ユウは剣で大剣の軌道を受け流しながらルドアと路線近くにある落下防止の柵まで下がっていく。 「ユウさん!」 ルドアの悲鳴に近い声にシヴァは笑みをし、大剣を頭上に上げた。 「これで終わりだ!」 シヴァは大剣を力強く振り下す。ルドアは目を強く瞑った。ユウは怖がらずに立っている。 「ああ、これで終わりにしよう」 ユウは後ろの柵を斬りルドアの手を掴んで飛んだ。 シヴァの大剣は地面を叩きつけ衝撃で砂埃が舞う。 ユウが路線へ落下しながら斬った柵を剣で打ち、シヴァに邪魔をする。 タイミングよくユウ達た走る電車の屋根に着地し、イラついたシヴァと目が合った。 「クソがー!!」 叫ぶシヴァにユウは閉じた口で笑みを作った。
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