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そして口を開く。
「なるほど。この精霊使いが選んだ者だけあるな。良いではないか。」
そう言ってる間も男は小刀で悪魔に攻撃を繰り返すが、それのどれもこれもがかわされてしまう。それをみて悪魔は
「そうか。わはは!良い!良いぞ!気に入った!お主を殺すのは惜しい!生かしておいてやろう!せいぜいこの女の分まで這いつくばって生きて力をつけるんだな!」
そう言ってもう何太刀目になるのか、男の刀を避け自分の持つ大剣の柄の部分で男の顔面を裏拳の如き殴りつけた。その一撃もまたとても重く、速いものであった。
そんな一撃を男は何とか目で追いながらも、その速さに到底体が追い付かず頬を横一文字に殴りつけられ吹っ飛んだ。
壁に大きな音を起ててその一撃に気を失ってしまう。
「いいか!しっかりと力を付けてみろ!今以上に!...今以上にだ!!」
悪魔の叫びを気を失ったにも関わらず男の耳にはしっかりと届いていた。
そして軽い昏睡状態にあったが、悪魔のささやいた言葉をも思い出していた。
精霊使いが選んだ者だけあるな、、、
精霊使い、、、精霊使い、、、精霊使い、、、
今以上に力を、、、精霊使い、、、今以上に、、、精霊使い、、、
力を、、、精霊使い、、、今、、、、、、、
精霊使い???
男の意識は深い闇へと堕ちて行った。
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