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「でも可愛いって言うか、美人な子。多分かなりモテると思うよ」
「へぇー。それは早く見てみたいな」
つい「美人」と言う言葉に、反応してしまう。
つくづく男って単純な生き物だなと思った。
「あ。そうだ」
孝二は何かを思い付いたようで、手をポンッと叩いた。
「牧原もまだ見てないらしくてさ。どんな子か早く見てーなぁって言ってたから。明日の飲み会に、美羽ちゃんも誘ってみるか」
「あ、それいいな」
薄れた興味は何処かに行ってしまう。
「うん、そうしよ。明日美羽ちゃん、シフト入ってたハズだし。声掛けるわ」
「頼むよ」
「任せとけ」
そう言って孝二は仕事に戻って行った。
─うん。
クールなお姉様は苦手だが、これから一緒に働くんだし。
毛嫌いせず仲良くしないとな。
気持ちを入れ直し、俺も仕事に戻った。
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