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あれから2時間程飲み、お開きにすることにした。
「まぁ、あんま気にすんなよ。女ってのはコロコロ気の変わるもんだし、さっきも言ったように3人だけじゃねーんだからさ」
「そうだな」
「お前のこと分かってくれる女は絶対いるからさ!」
草太はバシッと、俺の肩を強く叩いた。
「じゃあまたな!話なら聞いてやるから、いつでも誘えよ」
「おぅ。サンキュー」
去って行く草太に手を上げる。
めちゃくちゃで理不尽な癖に。こうした優しさもある男なので、俺は草太のことが憎めなかった。
…良い親友だな。やっぱ。
ひとりフッと笑うと、俺も帰ることにした。
くよくよ考えてても仕方ない。
草太の言うように。
いつか俺のことを分かってくれる人が、現れるさ。
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