であい

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であい

教室の戸を開けると、そこには、黒髪、 ロン毛のメガネをかけた、口を『お』か『ほ』にして 本を読んでいる、セーラー服の巨乳の女の子がいて、 その子の前に、札束が積まれていた。 (誰だろう?どこかで見た覚えがあるけど…) (それに、あの札束、どういうことなんだろう?) ボクは、思い切って聞いてみた。 「ねぇ、君、どこかで会ったことないかな?  それと、このお金は、なに?」 少女は、『お』か『ほ』の、口のままでいった。 「あなたが一番先に来たので、これはあなたのものよ」 と、いったと思う。 実際は、 『ははははひひはうひひはほへ、ほへあはははほほほ』 と、いってたんだけど、 なんとなくボクはわかっていた。 そして、ボクたちふたりは、固まっちゃったんだ。 少女がおちょぼ口で『ほへあははほ…』とか 言っているのを、作者が想像しちゃって、 大笑いして、指が止まったんだよ。 でも、やっと立ち直ったようだ。 「なんで、これがボクのものなの?」 と聞くと、 「私のいったことがわかったの、すごいね」 と、今度は普通に話した。 「まぁ、いいわ。説明してあげるわよ」 この人、見た目とは違って、 キツい人なんだなぁーと思った。 (おっぱいもんだら、どんな言葉をはくのかな?) とか、想像したけど、R-18指定とかされると 面倒なのでやめた。 それに、こーゆーキツそうな人の反応は だいたい、ふたつに絞られるので、どーでもいーと思った。 少女は、汚いものを吐き出すようにいった。 「このお金は、あんたにくれてやるわ。 好きに使えばいいよ」 といって、『ゥグェ!』といって、本当になにか吐いた。 ボクはその、吐いたものを見ないようにして聞いた。
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