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私はフラフラと立ち上がり、隣のベッドへ突っ伏した。
今更こんな大金が手に入ったところで、どうしろと…?
夢も希望もない私には、今の給料、貯金でこの先の生活は問題ない。
1億円なんて手にしたところで、使い道もない。
普通の人はここで喜ぶものなのだろうか?
きっと、趣味や嗜好品などに使うのだろうな…。
けど、私はそういうものに興味はない。
欲しいものもない。
何がほしいか考えてみたが、何も頭に浮かばなかった。
再び、宝くじの当選券へ視線を移す。
お金なんて、今の私にとって、必要なものではない。
何にも興味のない私には、1億円あったところで、今の生活は変わらないのだから。
「こんなもの、いらない…。」
私はそうつぶやいた後、連日の仕事疲れからかウトウトと眠りに落ちていった。
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