~ 泥塗り合戦 ~

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「脱いで」 リビングに入ると、さっきまでと違う声質で、杉浦所長が言い放った。 ソファーから、戸惑って動けないでいる私を見つめ、息を一つ吐く。 「出来ない?」 目が合った。 さっきまでの、お店で新人時代のことを照れて話していた杉浦所長とは、全く別もの。 逃げる場所も、ない・・・。 私はスーツのジャケットの袖を、ゆっくりぬいた・・・。
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