第2話

～ 泥塗り合戦 ～

「じらしてるつもりか？」

シャツのボタンを何とか三つ外したところだった。

期待していた言葉とはいえ違う言葉が、投げられ、正面に立った杉浦部長は、私の右手を掴み上げた。

上は、途中までシャツのボタンが外され、下は下着姿の、中途半端な格好の私・・・

締めてあったカーテンを全開にし、私を窓際に追いやると、片手で私の両手首を掴み上げ、深いキスをした。