~ 泥塗り合戦 ~

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「期待、してたんじゃんっ? 溢れてる」 指に絡めた粘液を、私の口元へ持ってくる。 期待なんて、していない。ただの自己防衛。逃げられないなら、早く終わらせて・・・。 「ひゃぁっ!」 突然私の腰を引き寄せ、硬いモノをあてがわれた。 「悪いけど、オレ、こっちがいいから。」 そう言うと、本来、入るべき場所よりも後ろに、無理やり異物を突っ込んだ杉浦所長は、満足気な顔を真っ暗な窓に写して、ニヤリと口角を上げた。 ・・・イタイ、イタイ・・・ムリ、イタイ・・・ 私は、驚きと痛みで声を出せずにいた。 左手は本来入るべき場所を執拗に責め上げる。 その、想像し得なかった状況と、アブノーマルな行為への羞恥心から、自分の意志とは違い、いつしか声をだしていた。
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