2人が本棚に入れています
本棚に追加
行動
私は爺さんの言っていたパチンコ屋の地下に来た。
私は、手袋をつけた。
ここまで、なんのことはない、普通に入れた。
鍵とかは全くされていない。
(どういうことなんだ?)
と、不思議に思ったが、実際にカネがあるのなら、もらわない手はないだろう。
暗い、ひたすら暗い。
私は、持ってきたペンライトを点けた。
周りを見渡すと、物置のようだ。
壊れたパチンコ台や、壊れた椅子。
少し片付いているところは、新しく納入するパチンコ台だろうか。
大きなシートにくるまれている。
正面に、大きな扉がある。
金庫の扉のように厳重そうだ。
真っ直ぐに引いてみると、信じられないことに開いたのだ。
音を立てないように、開けてみた。
比較的新しいもののようだ、全く音はしなかった。
中に入って、ペンライトの光を当ててみた。
そこには、トランクと大きな袋がある。
大きな袋を持ち上げようとしたが、かなり重い。
カネだとしたら硬貨かもしれない。
トランクを恐る恐る開けると、そこには札束が詰まっている。
トランクは3個あった。
ひとつずつ見ていくと、中に札が入っているのは、最初のものだけだった。
とりあえずは、最初のトランクのふたを閉めた。
私はまんまとこのトランクを持って、家に帰った。
家に帰り着き、明かりを点けて、トランクを開けてみた。
札束がギッシリと詰まっている。
(本物だ、間違いない)
数えてみると、一億あった。
私は数分で、億万長者になったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!