2#三匹の赤ん坊猫

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 「どうしよう・・・これ?」  「なんだ?信?」  「うちのガレージの奥に、猫がいるよ・・・!!」  「なんだ?なんだ?」    恐れていたことが起きた。  やっぱりあの声は、子猫の鳴き声だったのだ。  「家が糞で汚れるからなんとかしてよ!!」  この家は、兄貴がサラリーマンエンジニアとして汗水垂らして両親と暮らす為に長期ローンで買った家だった。  なので、兄貴は神経を尖らせていた。  更に、兄貴は動物が大嫌いだったのだ。  幼い頃、犬に追いかけられて咬まれたトラウマで兄貴は『毛嫌い』になった。  「お願いです!あの子猫を保健所に頼んで持っていかせないで!!そっとしておいてよ!!お願いです!お願いです!」  自分は、家族に何度もしつこく頼んだ。  家族間では、あの子猫のことは『禁句』となった。  しかし、自分はあの三匹の子猫のことで頭がいっぱいになり、どうしても、どうしても、どうしても、どうしても、どうしても、どうしても、どうしても、どうしても、気になって仕方なかった。
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