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彼の部屋に着き、一緒にソファーに座る。
彼は、私の首に顔をうずめ、クンクンと犬のように匂う。
「女の子って、何でこんなに良い匂いするんだろうねぇ~」
ヘラヘラとした顔で、私を見て、自然に私を押し倒し、服に手が忍び込む。
私は拒絶することもなく、彼の手を受け入れ、
天井を眺める。
どうして、こうなってしまったんだろう……。
そう思った時、外からポツポツと雫が落ちる音がする。
「あ、雨だ」
私がそう口に出した時、ある記憶が蘇る。
そうだ。彼に出会った日も、こんな風に雨が降っていたんだ。
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