エピローグ

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 いや、そこはまず説明からだと思う。  いきなり連れ帰って襲おうとしているこの変態貴族、説明しろまずはと思わざるおえない。  なので更にじと目になって僕はじっとロランを見ると、 「どうしたのかな?」 (く、物欲しそうな顔をしている。どうしてこう俺の理性を振り切ろうとするんだ……初めは、見て来いと言われて一目ぼれして調べさせたら、その美貌で男を誘惑してゲームをして金を巻き上げる美人って聞いて、うっかりそのまま攫ってやるかと思って近づいたら警戒されて捕まえられなかったし。結局は誤報だったらよかったが……結果は、リュシーが俺の事なんて好きじゃないから同じだな)  最後の方が珍しく弱気で悲しそうだったので、僕は罪悪感がむくむく湧き出てくる。  でも銀髪しか好きじゃないし、事情も説明してくれないし、もしかしたら誰かと間違えているかもしれないのに……そう、全部ロランが悪いのだ。  僕は……多分、ロランが好きだし。  ほ、ほんの少しだけれど。  多分、ほんの少し……。  そう考えていると悲しくなってしまい俯いてしまう僕。  そんな僕の頭をロランが撫ぜた。 「そうですね、突然連れてきたから不安ですよね」 (あーもう、こんな顔をされたら襲う気にすらなれない。絶対にアレな感じにしてやろうと思っていたのに。全くリュシーは俺の心を掴んで放さない。見た目も性格もここまで好みだとは思わなかったな……でも事情を説明したら説明したで、リュシーは俺の事を更に疑って、“好き”だって俺の感情を疑いそうな気もするし、どうしようか)  ロランなりに僕を好きで、だから話せないでいるらしい。  でも、今の言葉でどうやら僕の銀髪だけが好きなわけではないらしい。  ロランは“僕”が好きだと信じていいのだろうか。  途端に憶病になってしまいそうなになるけれど、でも、僕はただ心が読めるだけで、だからロランの気持ちが分かるだけで、本当の気持ちは口に出して伝えないといけないだけで。  だから僕は、ロランの心ではなく、ロランに自分から答えて欲しかったから、だから、
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