第1章

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 今日も今日とて皿洗いをしている僕の名前はリュシー。  年は十八歳。  銀髪に緑の瞳の美少年であるらしい僕は、今日もたくましく生きている。 「良い天気だからどこかに行きたい気持ちになるけれど、今日は仕事が夜まであるものね。確かエニトリさんの誕生日祝いだったっけ」  貸切でこの酒場でお祝いだそうだ。  しかも、今日はリュシーがケーキを作っても良い事になっている。  昔母に教わり、生クリームと果物の乗ったふわふわのケーキを作るのが今ではリュシーの趣味だったので、それを任されたのはリュシーにも嬉しかった。
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