第1章

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寂れた街中、13時開店、店じまいは気まぐれ 街並みに似あった寂れた12畳一間の占いや。 そこにはディスクに突っ伏した長い髪の女、年齢は20代前半くらいだろうか。 さらに鳴り止まない電話にひたすら対応している10台くらいの男。 占い師兼の本城佐織と秘書兼奴隷の池澤将太は今日も仕事をこなしている。 といっても一日の仕事の9割は翔太がこなしているらしい。 「大変申し訳ありません。予約は5年待ちになっております。…… はい……はい……大変申し訳ありませんでした」 まるでトークスクリプトのように同じ電話対応を繰り返していた。
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