247人が本棚に入れています
本棚に追加
「さあ、どうする?薫お兄様」
「くだらないっ……!」
言ってはみるものの。
追い詰められていた。
「くだらない?こんなになってるのに……そんなこと言ってられる?」
「ンッ……!」
早く陥落させたいんだ。
和樹の指先は意地悪く
繰り返し表面だけを羽のようになぞった。
「ほうら、またトロトロと……」
「やめろっ……!」
苦しくて腰から砕け落ちそうになる。
「手錠を……」
「はい?」
「手錠を……解け」
最初のコメントを投稿しよう!