第1章

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寂しさを掻き消す深夜の笑い声。 ただ夜中に起きて、ただチューニングを合わせるだけで、異世界に行ける。 とても簡単な現実逃避。 …いや、逃げたいわけではないんだ。 この現実が、物足りなくて、どこか切なくて、そんな溝を埋めるように、私は今日も夜に旅に出る。 いつか、旅に出なくてもいいようになることを祈って。
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