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~ヘルヴェル国~
学園から離れた黒い霧が立ち込める小さな国。
その国には緑はなく、綺麗な水も流れることはない場所だった。
そう黒い霧が太陽の光を邪魔をするからだ。
そんな殺風景とも言える国に不釣り合いな大きく聳え立つ大きな白いお城があった。
「あぁぁぁぁ!! もう! うんざりだ!!」
白いお城から叫び声が上がった。
どうやら羊の角を生やし、サイズの合わない服を着た大きな赤い椅子に座った子供が叫んだらしい。
その声を聞いてか一人の若い男性が駆け寄ってきた。
「いかがなさいましたか? 魔王様」
「俺も大人になりたい!」
魔王と呼ばれた小さな魔王はブカブカすぎる袖を振り回し、駆けつけた男性をそれで叩いていた。
男性は言葉と行為に戸惑っていた。
「そう言われましても……」
「こうなったら!!」
と言い男性を叩くの止め格好をつけながら男性にこう告げました。
「女神を倒す! エルゴ人を集めろ!!」
「かしこまりました。 魔王様……」
エルゴと呼ばれた男性はため息混じりにお辞儀をした。
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