第2章 稲葉麗

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稲葉麗 高校三年の秋 いつもと変わらない毎日。いつもと変わらない通学路。クラスのみんなに比べる と、私の家はギリギリ通学区内で他の人に比べ家を早くでなければいけなかっ た。そのせいで、たいてい私は早く学校に着いたのであった。それに合わせてク ラスで最も仲が良かった6人も同じ時間帯に学校に来てくれた。私はそんな皆に 完全に心開けることができなかったが確かなことは1つあった。それは、私は皆 のことが大好きだということ。けれど私は夢にも思わなかった。他人との絆はあ んな簡単に切れてしまい、あんなに滅びるものとは。
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