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「…う?ねぇ…美海!」
ハッと我にかえると雨依が心配そうに私の、顔を見ていた。
「大丈夫か?」
「顔色悪いよ美海…」
「ヘーキ。八年まえのこと思い出してた。」
「あぁ、あんたが青を素直に好きになれない原因ね~」
「雨依!言わないでよ~」
「素直になれよ美海」
「仁まで~?」
「青はさ、きっとまだ心の中で傷付いてる。」
「アイツが?」
「美海。少しは青に素直になれよ」
「無理無理」
「仕方ないなぁ~。じゃあさ、実際青くんにキスされてどんな気持ち?」
「んー。」
嬉しかったって言えば嬉しかったんだよな~
「美海。嬉しいの?嬉しくないの?」
「えーと。」
黙っていると、屋上だから寒い風が吹く。
「寒いー」
「こらっ、スルーするな!」
バシッと背中を雨依にはたかれた。
「嬉しかったかな…。微妙…」
「そう。」
「うん」
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