不信感

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いつの間にか壁の方に追いやられていたあたしは、背中を壁に押し付けられ、足の間には晴希さんの膝が入り込んでいて。 ここが玄関だということをすっかり忘れてしまうほどに晴希さんに追い詰められていた。 「わり、もう我慢できねえ」 そして余裕なさげにそう言った晴希さんは、あたしの片足を抱えあげて、一気にあたしの中に挿入ってきた。 そのまま唇を重ねながら律動を繰り返す晴希さんは、本当に余裕がなさそうで。 『うちに玲夢が居ないっつーことに気づいたときの俺の気持ち、わかる?』 さっき言ってきたその言葉が晴希さんの本音だったんだと胸が熱くなる。 噂のことも駅で見たことも訊くのが怖いって思っていたけれど、こんな風に想いをぶつけてくれている晴希さんとちゃんと向き合ってみようと決心がついた。
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