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晴希さんはそう言うけれど、あたしから見れば晴希さんの方が視線を集めていたよ。
特に若い女性の視線。
密かに面白くないなって思っていたんだもん。
「まあでも、これで本当に俺のものになったんだもんな」
「え?」
「すっげえ……幸せ」
「あたしも、こうやって晴希さんと一緒にいられるなんて、凄く幸せだよ」
晴希さんの方へ顔を向けながらそう言ったけれど、思いの外近いところに晴希さんがいて、しかもあたしの方を見ていたからばちんっと視線が絡んで、どきんっと胸が高鳴る。
慌てて顔を背けようとしたあたしの頬に晴希さんの手が触れると、そこから動かせなくなってしまった。
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