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苦笑しながらそう言う晴希さんが、とてつもなく愛しくて。
そのままぎゅっと晴希さんにしがみつくように抱きつく。
「晴希さん」
「ん?」
「我慢、しないで」
「……は?」
「抱いて……」
「いや、でもな……」
お腹の赤ちゃんを心配してくれるのは嬉しい。
けれど、あたしだってこのままで我慢なんてできない。
晴希さんと、繋がりたい。
「あたしも、我慢できないもん」
「……」
「だから……ね?」
懇願するような瞳を向けながら晴希さんの顔を覗き込むと、晴希さんははぁーっと息を吐く。
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