甘い罠

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幸せな気持ちのまま腕枕をされながら晴希さんに寄り添う。 そうすると、晴希さんはいつも腕枕してくれている手でそーっと髪をすくように撫でてくれる。 それがとても心地よく、更にあたしの心に幸せな気持ちを募らせる。 「好き」 そのせいか、つい気持ちが口から出てしまう。 そんなあたしに、晴希さんはふっと頬を緩めながら額にちゅっとキスを落とす。 「どうしよう」 「ん?」 「幸せすぎて、怖い」 「怖い?」 「うん。ずっとこの幸せが続けばいいのに」 「続くよ。絶対に」 「……うん」 目の前の大きな胸に頬を擦り寄せる。
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