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緑「馨君、正宗、お疲れ様。」
藤「お疲れ様っスー!!」
市「…お疲れ様です。」
ホシシロがセーフティーゾーンに戻ってくると、馨達は置いてあった銃をおもむろに手に取った。
蛍「ちょっ!!ホシシロの皆さんは丸腰なんですから!!」
馨「関係ありません。」
時「別に構えてるわけじゃないしさ。」
稜「それにそこの下衆医者は余裕だろ?」
蛍が宥めるも、3人は戻そうとはしない。
緑は困ったなぁ、と苦笑した。
緑「俺は君達ALBIONとはもっと最高の場所で殺し合いたいんだよね。あの時あんなこと言われちゃったしさ。ね?死神君。」
馨「………その名は僕の前で使わないでください。それと、あまり僕達の前に現れないでください。」
時「"ご挨拶"、しちゃいますから、ね?」
「「「……っ」」」
"ご挨拶"、と意味深に殺気の籠った言葉に蛍や藤本、市は病院での強襲と稜の乱射を思い出し、身震いした。
馨「………まぁそれはそれとして。松岡さん。今回はとても楽しかったです。ありがとうございました。」
松「…っあぁ、俺達も楽しかったぜ!!稜とは引き分けちまったけどな。」
稜「次は勝ちますよ?松岡さん!!」
微かだが確かに、静かに微笑んだ馨と、満面の笑みで松岡を牽制する稜。
この3人はどんな生き方をしてきたんだろうか、何故これ程までの殺気を…、と緑は思った。
緑「彼等の事、わりと真面目に調査した方がいいかもね。」
藤「倖乃木さん達っスか?」
緑「うん。ふじもんにも話したでしょ?馨君達は俺の戦い方を知り尽くしてるっぽいって。」
ALBION。
白亜の絶壁を意味するそのチームに、難攻不落の皇帝も畏怖する。
現に、あの時自分は何も反応出来なかったのだ。
先程トイ☆ガンガンとのゲームで見せた動きは当然全力ではないだろう。
考えを巡らす緑はだがしかし、笑っていた。
口角を吊り上げ、嗜虐的でも穏和な笑みでもない、
緑「俺はね、本当に楽しみなんだよ。馨君達と本気で殺し合えるの。」
心から戦いを楽しみにする、子供の様な感情からの笑みだった。
馨「………、ねぇシグ。」
時「…馨もわかった?」
「「…下衆野郎/腹黒リコンから気持ち悪い殺気を感じる。」」
稜「正宗さん!!もっかい一騎討ちしましょう!!もっかい!!」
松「待て、俺の体力がもたん。」
稜「じゃあ雪m(雪「却下。」……ちぇ、じゃあ立花君。」
蛍「はい喜んで!!では行きましょう!!」
緑からの殺気を気持ち悪いと一蹴した双子は、元気な馬鹿を初めていいな、と思ったそうな。
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