お金を稼ぎませう。

2/6

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
それは、突然起こった。 馨「………シグ。」 時「どうしたの?」 馨「金が、無い。」 時「え?(;・∀・)」 馨「金が、無い。」 時「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 双子、手持ちがなくなりました。 時「え、何で、は?」 馨「昨日の、フィールド貸し切り代金で。」 時「………おっふ…。」 二人は学生。 親はいないが一応親戚からのささやかなお小遣いがあったため、暮らしていけたのだが。 サバゲーフィールド貸し切りはかなりの痛手だった。 お財布から札が飛んでった。 馨「………まさかあんな高いとは。」 時「本当、サバゲーとなると思慮が足りなくなるよね、俺達。」 馨「次の小遣い日は……………2週間後。」 時「…死ぬね。飢え死ぬ。」 双子は考える。 この最大の危機を乗り越える最善策を。 そして、 Prrrr Prrrr ガチャ 時「あ、ウサギさん?」 宇[時雨か。久し振りだな。] サバゲーショップECHIZENの店主である宇佐木に電話をかけた。 有名で顔の広い彼ならばいいバイトの1つや2つ、と考えたのだ。 時「お久し振りですー。で、本題に入りますねー。」 宇[…………バイトか。] 時「さっすがウサギさん。わかってらっしゃるー♪」 宇[…なら、星白病院の近くにサバゲーができるメイド喫茶があってな。そこはどうだ?] 時雨が馨に伝えると、馨は背に腹は代えられないしと承諾した。 時「馨からオッケー出たんでそこで!!じゃあ、行ってみますねー。」 宇[一応俺からも連絡いれるからな。そうすりゃ直ぐにでも出来るだろうよ。] 時「わーっい、ありがとうございます。ウサギさんマジ大好きですよ♪」 宇[野郎に言われても嬉しくはねぇな。じゃ、頑張れよ。] ピッ 電話を切る、と同時に双子の目はサバゲーの時と同じ、戦場を駆ける戦士の目に変わった。 馨「シグ、これはアルバイトか?」 時「否、戦争に決まってんじゃん。」 馨「そう。だから……」 狩るんだ。 勝ち取るんだ。 金を。 一連をキメ顔で言い切った双子。 まぁ、簡潔に言えば、双子は少なからず守銭奴なのだ。 かくして、双子の金稼ぎサバイバルが始まったのだった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加