第1章

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朝になり食事部屋に集合した。 今回のスキー旅行は高校からの友達のテルに誘われた。 今年はスキーのバッジテストの2級を受けるから結構滑り込んでおきたかった。 テルのスキー関係の知り合いの潮田さんの会社の人や友達が来ていて総勢20人。 まぁ、知らない人ばかりだから淡々とスキーに集中できるから有難い。 部屋に入ると入り口側の端の方にクリーム色のトレーナーが目に入った。 何故か心臓が踊り出す。 その人は潮田さんの斜め前に座っていて横を通った時に顔を見た。 別人か…。 心なしかガックリした。 潮田さんの斜め前にいた女性(ひと)は髪型は昨日の彼女とよく似ていたけど顔は別人。めちゃめちゃ綺麗な人だった。 モデル並みだな。 潮田さんの背後に座ろうとした時なんとなく目に入った。指先。 !!! 途端に心臓が騒ぎ始めた。 やっぱり同じ人? 髪型も服も爪も同じ…。 でも、顔だけが違う。 高鳴る胸をそっと掴んで潮田さんの背後に座った。
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