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また会える?
「メンバーは前と同じ?」
考える事なく聞いていた。
「潮田さんの会社の人は何人か来るんじゃないか?去年来てなかった人も来るかもな。」
「潮田さんの会社の人の友達も誘うかな?」
周りに他の奴がいる事も忘れて、テルの話に食いついていた。
「さあ?そこまでは俺も分かんねえ。」
「……。」
テルのどうでも良いような感じに何も言えなくなる。
テルに苛々しても仕方がないのに、そのぐらい把握しとけよな。と心の中で毒づいてみる。
結局、上の空で飲み会は終わり帰りがけにテルと同じイヤ、中学校からだからテルよりも付き合いの長い健太が
「亮?お前、スキーで気になる子でもいるの?」
もろ核心的な事を聞いてくる。
「気になるってもう1年近く前に行ったメンバーだしな…。ただ、ちょっと落し物を預かったままの子がいてな。来たら渡せるかなと思っただけ…。」
咄嗟に思いついた嘘を並べたけど、健太は
「ふ~ん。名前分かってるの?」
「和花…ちゃ…。」
「ふ~ん。和花ちゃんね。なー、テル?亮が和花ちゃんの落し物預かってるんだって。その、和花ちゃんが今回来るか聞いてみてよ。」
俺と話していたのにテルに話振ってるし、
「和花ちゃん?誰だ?それ?」
今度はまた俺に話が戻ってきた。
「潮田さんの会社の竹中さんの友達…。」
「ふ~ん、苗字は?」
「分からない。」
「分かった。潮田さんに聞いてみるよ。」
すんなりとテルがそう言ってくれて…。
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