第1章

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少しホッとしていると、 「テル、それ俺も行っていーい?」 いつも面倒がってスキーに行こうとしない健太がちゃっかりそう言ってるし。 「ああ。基本現地まで行って向こうで合流だから全然問題ないよ。後俺のスキーの師匠のクマさんも声かけてるけど…。」 「何の話ですか?スキー?高木さんも行くの?じゃー俺も行きたい!!」 見た目草食系中身肉食系の後輩レンまで行きたいって…。 「ああ。じゃあ、皆んなで5人な。」 テルが纏めて解散になったけどテルに耳うちしている健太の声が聞こえてきた。 「テル。必ず和花ちゃん連れてくるように潮田さんって人に頼んでよ。」 「えっ?必ずって…。」 何でだ? と怪訝な顔で健太を見てるテル。 「まあ、良いから!でも必ずな。」 そう言うと俺の車に乗り込んできた。俺は飲めないから飲み会の日は自分の車。 テルはいつもは俺が送って行くけど方向が逆だから遠慮して今日はレンと代行に乗り合わせて帰った。 「亮、お前さ和花ちゃん好きなの?」 えっ、咄嗟に急ブレーキをかけてしまった。前後に車がいなくて助かった。 「亮、危ないって!」
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