第1章

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テルの提案もあったけど何となく流れで一緒に行動する事になった。 「今年初めて会った方が多いから自己紹介お願いして良いかな?」 竹中さんがさりげなく自己紹介を促してきた。 「俺と、日高は分かるよね?」 多分俺の事は分かってないと思うけど、一通り紹介を終えてゲレンデへ移動した。 女子二人が大丈夫だと言うから中級者コースで待ち合わせた。俺らも練習には丁度良い。 テルが和花ちゃん達と話しているのが見えた。 「亮、早くいかないとテル、和花ちゃん気に入ってるぞ。」 「……。」 煩いな。健太は何故かこの間の飲み会の日から“和花ちゃん、和花ちゃん”と煩い。 無視して滑りだした。 健太もついてきて皆んなが待ってる場所まで行く。俺らが最後か。 「ごめん、ごめん。」 健太が謝ると和花ちゃんがこっちを見た。ペコリとされたけどどう返せばいいんだ? 「じゃ、行こう!」 テルの合図で滑りだした。 おっ、思ったより上手いな。 ゲレンデの半分位で待っていると二人がきた。 「うわぁー。風早さんかっこ良い!」 健太が和花ちゃんを褒めていた。 何本か滑りリフトでテルに会った時早めに昼飯にしようと言うから次はレストハウスまで一気に滑った。
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