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Mの二階にエスコートするのは、マイルドとワイルドの二人組。
千鳥足の俺の背中を支えるのがクール中山。。。
俺を椅子に座らせたかと思うと、各自のオーダを取って行く中山。
こいつ。。。相変わらずそつがない。
「お前は、アップルパイにホットな。。。」
子供かっ!!って反論はしてみたもののガキの頃からの付き合いでなんでもお見通し。
悪態を付く俺を一瞥して階段を降りて行った。
さーて、今日のカワイ子ちゃんは。。。と。
「ぽ、ポンズWホワイトちゃん!?」
逆光でよく見えなかったまま声をかけたので気にもしなかったが、かなり可愛い女性だった。
大きい瞳、しっかりしてるけど嫌らしくない鼻筋、目力に負けていない唇。
正に、某化粧品のCMに出てくるあの女性にそっくりだった。
後に、柴咲コウと言う名前で一世を風靡する女性と瓜二つだった。
柴咲コウが当時19歳だった事も驚いたが、彼女が二十歳で国立大受験に失敗し、現役で滑り止めの私学で主席の成績を残していたのにも驚いた。
天は二物も三物も与えてしまうのか?
でなきゃ俺にとってこの子は「奇跡の人だ!!」
因みに、うちのチームで頭脳明晰なのはワイルド担当の元(げん)ちゃん。
元ちゃんが卒業した学校に彼女が通っていたのだが、彼女の口から「主席」と聞いて瞬時にうなだれたので「先輩風」と言う飛び道具は使われないまま朝を迎えた。
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