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クリスマスも、年末も、残業だって喜んで引き受けた。
だって俺は「愛」の化身なのだからぁ。。。
疲れた体を年末のスペシャル番組を見てやり過ごし、
悪友からの誘いを踏みにじり。。。。
全てをあの日出逢ったあの時間に賭ける!!
今、インタビューを受けたならYAZAWAみたいに決めてやる!!
「ユウジ。。。愛の化身ダ、カ、ラ!!」
そんな俺に女神の悪戯が降り注ぐ。。。
『あ、うん。。。そぉ2000年問題ってのかなぁ。。。?それが心配やって両親が。。。』
切ない思い出が俺を締め付ける。。。
2年前に恋した女の子は、日本で2つしかない国立の女子大の学生で夢が実家の学習塾を多角経営する事だった。
『生徒とね。。。相対性理論を語るのが夢なの!!うふふっ』
会話に付いて行けない俺は、力一杯
「そうたい!そうたい!!」
ってにわか九州男児を演じるしかなかった。
勿論、そのボケがダダ滑りだったのは言うまでもない。。。
似ている。。。
あの時のすれ違う空気感に似ている!!
『あ、でも三が日のうちの1日は開けとくから!!』
キャハッ!!って笑ったあの声が最後になるなんて。。。
さてラストクエスチョンの正解は。。。?!
ファイナルカウントダウン!!
ミレニアムと回答した方は全員ボツシュート!!
どうだ?!あの玉ねぎ頭の叔母さんも、元野球選手も、元いいとも。。。
あの人はどっちにしてもトップ賞はとれないか。
流石の悪友も俺に気を遣って三が日に声がかからず、
2000年初の俺の出動命令は、成人式の午後からだった。。。
「パンナコッタと、ぅ男前を注文された方。。。!!」
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