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この世で一番愛している人に一億の懸賞金がかかっていた。
懸賞金目当てで殺してくる奴らをのらりくらりとかわして彼女は生きていた。
賞金がかけられて二年くらいたった頃だったか。
懸賞金をかけた主人は痺れを切らし俺に依頼をしてきた。
彼女を殺せ。と・・・・・
この世で最も愛している人を殺せと。
報酬は一億。
親を殺されたそうだ。
彼女を殺す。
この仕事で俺より適任なのは地球上どこを探してもいないだろう。
彼女が殺した人数は三十九人。
俺はきっとどこかで気づいていた。
気付きながらも目をそらし生きていた。
本気で愛している。
日付が変われば三十六になるというのにホントついてない。
彼女がケーキを焼いてくれると言っていた。
プレゼントも用意してあると笑っていた。
最悪の誕生日になりそうだ。
それでも。それでも俺は。
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