男はくだらぬことほど闘争心が湧いたりする

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帰国子女らしいって話。 何か国語だ? ぺらっぺらで。 取ってくる契約は桁違いの大口だったり それでいて会話もスマートで偉ぶらない ビジュアルも完璧 男の俺から見たら怪物みたいな存在の上司 まだ若いからって課長職に甘んじていたけど、将来約束された本物のエリートだった。 普段なら争う対象でもなく 同期じゃなくて良かったと思うくらいだ。 仕事でなんか敵うわけもねーから成績を比べたことすらなかったけど。 「ごめんね、陽ちゃん。私、真田さんに着いて行きたいの」 独立した鉄人上司に 彼女を取られた。 この時ばかりは、流石に腸煮えくり返りましたとも。
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