10人が本棚に入れています
本棚に追加
「М♯教?♯<∇Ж≧┫師┣┛┬?┴」
男が不思議そうにタランチュラを見つめる。
「あぁ、俺は教師だEクラス1年、クレイ・ジー。」
「え″っ、1年って俺と同じ学年!?」
と驚く悠斗。
「∴∑∮∀√∴∟♀∬∽∟∝∫¬∬」
男がグランドを思いっきり踏み抜く。
破砕音。
「くっ!」
飛び散る土から目を庇うためタランチュラは男を放してしまった。
男は足首まで埋まった右足を軸に回転、左足の回し蹴りでタランチュラを蹴飛ばして距離を取った。
「先生に格好いいところ、取られるわけねはいかねぇよな。」
砂煙を切り裂いて、間合いを詰めていた葉が刃を放つ。
胴体を薙ぎ払う一撃は、男の右手の甲による防御の寸前に停止。
刃の軌道を変化させ、下段攻撃へ。
急降下攻撃は、男が超反射で放った蹴りで弾かれる。体勢を崩してグランドに手をつく葉の頭部へ、抜き手が迫る。
「そうですね。それは僕も同感です。」
だが、葉の体勢の崩れは、敵の防御を空けさせて眼帯を外したサフィオの攻撃魔法の道を作るための誘い。
迸る宝石の礫の群れが、葉の頭上を激流となり瀑布となり駆け抜ける。
攻撃動作中の男に激突し、弾き飛ばす。
宝石の激流で男はグランドの端にある石壁に叩きつけられ、宝石が弾けた。
ようやく落下した宝石が硬質な音を立る。
最初のコメントを投稿しよう!