第1章

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そのクレイの背後から浮き出るように一人の男、Eクラス三年の八咫 仞太(ヤタ ジンタ)が冷めた目でクレイを睨んでいた。 「……………………………………ヤタ?」 クレイが人ではあり得ない、首を180度回して仞太を見つめる。 まぁ、ビニール袋の頭で頭が180度回転したのかはわからないが…… 「全て俺の能力で透化させた。たく、部屋にいねぇから探したら面倒臭いことしやがって。」 仞太が話している間、タランチュラは動こうとしたがなぜか、体が動かない。 後ろの三人も動けないようだ。 「帰るぞクレイ。全てお前が作ったものを『消せ』」 「∇?∝∫∴¬″┴∑∫……………アイ」 パキ、ピキパキャッ………………………パァ―――――ンッ! 卵がかえるような音とともに異形な世界はガラスのように崩壊し、消えた。 Eクラスの二人を含め
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