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不思議に思い、布団をめくりあげ左腕の方を見る。
……!?
「ひっ!?」
心臓が止まるかと思った。
何故なら帽子を深く被ったあの男の子が、いつの間にか私の布団の中に入っていたから。
「ぃっ……っゃぁ……!」
悲鳴をあげようとしても上手く声がでない。
私は口を金魚みたいにパクパクさせたまま凍り付いた。
「ふふっ。……お姉ちゃんの隣ってあたたかいんだねー」
男の子はニイッと気持ちの悪い笑みを浮かべる。
嫌だ、早く消えて!
気持ち悪い……。
抵抗したいけれど私の体は金縛りになっているようで動かない。
「逃げちゃダメだよ、お姉ちゃん。僕のおうちに遊びに来てね。約束だよ。約束破ったら針千本飲ますからね……。ふふ」
イタッ!?
男の子が左腕にしがみついてきたと同時に激しい痛みが走る。
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